GYPSY TALE ~流浪する物語たち~

MMORPG「Master of Epic」、PCゲーム「The Elder Scrolls IV Oblivion」、「幻想神域 -Cross to Fate-」の世界を旅する放浪一家の日々を適当に書き連ねる日記

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2章1節

「Rumor」

~第2章1節 ある日の森の情景~


 濃密な緑に支配されたアルビーズの森─数多の木々に空を覆われ、まともに日の光も射さない空間のその奥で動く小さな影が3つ。どれも小人のような風貌だが、そのうち2つは緑の肌を持ち、手には棍棒を引っさげた凶暴な妖精─スプリガン。3つ目の影はその手には獣の手を可愛くデフォルメしたグローブを填めて、全体的には軽装だが足だけは凶悪そうなスパイクつきのごついブーツを着けたエルモニーと呼ばれる小柄な種族の男─マリード。それらはキャッキャッと楽しく遊んでいるわけではなく、互いに己の生活を賭けた戦いを繰り広げていた。

 スプリガンA(仮)が振り下ろす棍棒の一撃を辛うじてかわし、お返しとばかりに攻撃後の無防備な相手の肩辺りに長く鋭く尖った牙を突き立てて、スプリガンAの血を吸い上げる。そこへスプリガンB(仮)が仲間を助けようとしたのか、マリードを横から殴りつけ、妖精の棍棒はマリードの脇腹へと当たった。マリードはその衝撃で少しよろめきつつ、スプリガンたちから距離を開けて
「うわっと!イタタタ…うぇ~やっぱりスプリガンの血は苦いなぁ」
殴られた脇腹をさすりつつ、青汁を飲まされたかのように顔をしかめて舌を出した。スプリガンの血はまずいらしい。普通なら敵に噛み付いて血を吸うなどという行為はしないだろうが、マリードがそのような常軌を逸した行為に出たのは、彼がいわゆるヴァンパイアで、『牙』という敵の血を吸うことで体力を回復させたり、狼や蝙蝠に化けるという特殊な技を操る技能を持っているからだった。
 さらに追撃をかけようとするスプリガンたち。細い腕と己の体格より大きく重そうな棍棒を持つ割に異様に早い速度で攻撃を繰り出してくるため、全部を避けることはさすがに難しく、時々は攻撃を喰らいつつもマリードもスプリガンたちの腹や顔面に蹴りを叩き込んで応戦する。そんなことを続けて
「うりゃっ!こいつで吹っ飛べ~!」
掛け声とともにそろそろ弱ってきたスプリガンAをボールであるかのように蹴り、文字通り吹き飛ばした。背後にあった木に叩きつけられたスプリガンAはそのままぐったりと腹ばいに地面へ落ちる。
「ナイスシュート!!」(ガッツポーズ)
これで残りはスプリガンBのみ─こちらもあと2発ほど叩き込めば落ちるだろう。残ったスプリガンの方へと向き直って
「君もさっさと倒れてね!」
嫌過ぎるお願い(?)の言葉とともにマリードはドロップキックを繰り出そうとし、スプリガンは返り討ちにしようと棍棒を振り上げた。

 ─まさにその瞬間、未来より時空を超えて射し込んだノアストーンの不可視な輝きが、一人と一匹の対峙する空間を貫く。

| MoE:Book of Rumor | 17:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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